早期英語教育のメリットとデメリットを比較!いつから始めるのがベスト?
- 早期英語教育のメリットとデメリットは?
- 大人になってから英語を身につけるデメリットは?
こんな悩みがある方はこの記事を読めば「早期英語教育が自分に合っているか」どうかわかります。
英語に早い時期から触れさせる早期英語教育は英語習得という面で効果的ですが、人によってはデメリットだと感じる人もいます。
元英語講師として教育現場に携わり、留学時代に様々な人に会った私の経験と日本の大学院で言語について学んだ友人の意見をもとに解説します。
楽しく英語を学ぶことが一番の近道!と日々研究しています。
- 元英会話講師、子どもに英語を教えるTESOL保持
- 英文事務→在宅ワーク
- 子どもは英会話教室からオンライン英会話にのりかえ
- 現在オンライン英会話12ヶ月目
英語教育を始めるのは早い方が良い?
早期英語教育に関してメリットとデメリットと言われていること、それについて私が感じることを解説とともにまとめました。
早期英語教育のメリット
早期英語教育のメリットとして考えられるのは
- 臨界期が来る前に言語学習をスタートできる
- 英語をあまり苦労せず習得することが出来る
といった英語習得のスピードやその結果が大人になってから英語を学ぶより格段に上だということ。
ある一定の時期を過ぎると第二言語をネイティブのように習得することが難しくなってくるため早い時期に英語学習を始める方が良いと言われます。
大人になってから必死で文法を学んだり、どんなにたくさん英語を話す機会を持ったりしてもネイティブと同じような発音やアクセントには程遠いのが事実。
一方幼少期から英語圏などに住み始めた人は、
最初は全く喋れなかったのに知らないうちに数か月でお友達と英語を話すようになった
発音やアクセントが英語ネイティブと変わらない
ということが良く起こりえます。
もちろん幼少期に海外滞在経験があっても英語が出来ない人や、日本に帰国後英語を忘れてしまう人もいますが大人になってからの留学と比較するとやはり幼少期のうちから英語を学ぶ方が格段に吸収しやすいです。
私自身大人になってから英語を学びましたが、できるようになればなるほど幼少期に英語を身に付けた人や帰国子女との英語に大きな違いを感じました。
大学院で言語学を学んだ友人からも「英語は早くから家庭でも聞かせた方が良い」「例え親の発音が悪くてもやらないよりは良い」と聞きました。
早期英語教育のデメリット
一般的に早期英語教育のデメリットとしては下記のような点があげられます。
- 早期教育によって母国語の習得がおろそかになる
- 母国語、第二言語どちらも中途半端になりアイデンティティ形成に支障が出る
つまり早期英語教育により母国語や第二言語の習得がおろそかにり「自分らしさを失ってしまう」リスクがあるというのです。
私自身はこの意見に対して少し懐疑的です。
移民が多い国や陸続きで多言語が飛び交う国では幼少期から家庭で第二言語、第三言語が飛び交うことは珍しいことではありません。
私が以前留学していたカナダには移民が多く、公用語が英語とフランス語の2言語であるため3か国語以上話せるという人が本当にたくさんいました。
2015年の調査にはなりますが
つまりカナダには親がネイティブのように英語を話せない家庭が多数あります。
”家では親の母国語、外では英語”のように幼少期から他言語が飛び交う家庭で育った子供(カナダ人)同士が英語でのコミュニケーションに問題があるかと言われるとそうは思えません。
臨界期にはいろいろな説があり、幼児期の6歳くらいだと唱える人もいれば15歳だと唱える人もいます。
大人になってから英語を身につけるメリットとデメリット
大人になってから英語を身につけた場合のメリットとデメリットについても解説します。
メリット:本人のやる気がある
デメリット:本人のやる気次第とはいえ、ネイティブのように話すのには限界がある
大人になってから1年ほど留学しただけでは、発音やアクセントがネイティブのようになることは珍しいです。
もちろんアクセントがあるのは悪いことではありませんが、実際に自分もアクセントがあることで損した経験が多々あるのは事実。
一方ある程度大人になってから英語を学ぶのは子どもと違って誰かにやらされるわけではないので本人のモチベーションの高さが強みです。
大人になってから英語を勉強し始めた人でも大学や大学院留学、海外就職を実現している人は大勢います。
帰国子女の中でも英語が得意ではない人がいるのも現状で、言語習得には個人差があります。
有名なYouTuberのだいじろーさんは帰国子女ではありませんがご覧の通り発音が素晴らしい。
でも私はやっぱり選べるのであれば幼少期に英語を身につけておければ良かったな・・・と思います。
大人になってから英語を学んだ私が早期英語教育に賛成する理由
私自身は20歳を過ぎてから本格的に英語を学びましたが、周りの帰国子女やインターナショナルスクールに通っていた友人たちと話していると”やっぱり英語は早くからやっておくべき!”と強く思います。
私自身が英語教育は早いうちに!と思う理由をご紹介します。
発音やアクセントがやっぱり違う
勉強というよりも単純に好きなので良く見ていますが、英語バラエティ系YouTubeを見ると帰国子女やネイティブの英語と、そうでない人の違いは一目瞭然ですね。
日本語アクセントばりばりでガンガン英語を話すYouTuberも大好きです。
私の職場では日本人の中にも帰国子女、インター育ち、留学経験アリと英語を話す様々な人がいますが
英語圏出身のネイティブに言わせてみても
Aさん(帰国子女)の英語はネイティブと変わらない!
とのことでした。
英語に関して理解できないことがいまだに多い
早口のニュースやラジオ、野球中継や専門用語を交えた高度な会話になると途端に理解度が下がります。
趣味のTEDも初見の動画は日本語字幕を付けてしまうことがほとんどです。
英語力アップだけじゃない!人生にもヒントをくれるTED動画のおすすめはコチラ▼
sarcasm(皮肉)が理解できず、同じタイミングで笑えないことも・・・
試験を受けたときに自分のスピーキング能力の低さにも愕然としました。
まだまだ私の勉強不足ですが、私が本気で英語学習に取り組んでからすでに10年は経っています。
幼少期に10年も本気で外国語を勉強していればほぼネイティブだよな~なんて帰国子女の友達をうらやましがる気持ちも・・・
英語がネイティブのようにできないと対等に扱われない(と感じる)
そもそもこれが一番大きな理由の一つなのですが、英語がネイティブのようにできないというだけで”対等”に扱われていないように感じる。
大好きな海外ドラマ“モダンファミリー”内で移民のママ“グロリア”がいう言葉
“Do you know how frustrating it is to have to translate everything in my head before I say it?”
-頭の中で浮かんだことを言う前にぜ・ん・ぶ翻訳しないといけない事がどれだけストレスかわかる?
“Do you even know how smart I am in Spanish?”
‐スペイン語で話すとき、私がどれだけ賢いか知ってる?
・・・私もその気持ちが本当にわかります。
私は日本語でも賢くはありませんが、ネイティブのルームメイトに
最近気温が高くなっていっているでしょう?なんでかわかる?「地球温暖化」っていうのよ
と言われたときはさすがに「日本では地球温暖化くらい小学生でも知ってるわー」と言いたかった・・・(言ってません)
留学当初から仲良くしてくれたネイティブ(同じ年)には常に「その話し方かわいい~」と言われ年下扱いされているように感じたし、他の場所でも子供扱いされている?と感じることが多かったです。
TEDのスピーチでも“大学の講義で担当講師に外国語アクセントを感じると、それだけで受講をやめてしまう人がいる”というものがありました。
実際に日本人が外国人のカタコト言葉をかわいいと思ってしまうように、何の言語でもネイティブのように話せないと多少ならずともハンデになってしまうのは残念だけどほぼ間違いない。
英語力が低くてもコミュニケーション能力があれば大丈夫
英語教育を始めるのは早いうちが良いという私自身の考えはありますが、だからといって英語を学ぶのに遅い時期はありません。
日本語アクセントがある方や、大人になってから英語を習得した方でも、ネイティブと対等な関係を築いている人は多くいるので、コミュニケーション力で英語力をカバーすることは可能。
ムネリンこと川﨑宗則さんがあそこまで人気を博したのがその証拠。
ただし、このようにコミュニケーションがとれているから早期英語教育は無駄だ!ということではありません。
動画を見ていただくとわかり通りムネリンはコミュニケーション能力が抜群!
”英語力よりも新たにコミュニケーション能力を身につける方がずっと難しい”と思いませんか?
まとめ:私は早期英語教育を続けます
早期英語教育にデメリットがあるという意見があるのは事実です。
ただし先に紹介した様々な体験からも早期英語教育のメリットがデメリットを上回るのではと感じています。
結論:早期英語教育に効果はある!いつから始めても良いが臨界期を考慮すると6歳前に始めるのが良い。
もちろんこれは各家庭の考え方とタイミング次第。
うちでは、英語早期教育やおうち英語を自分たちのペースでのんびりと続けていきます。
もし今子育て中の方で英語教育に興味を持っているのであれば、とりあえず始めてみることをおすすめします
当サイトでは英語教育や英語の勉強などの情報をご紹介しています。
英語学習に関するご相談や、広告のご依頼はお気軽にお問い合わせください。