Duoling English Testとは?徹底解説|無効試験対策
Duoling English Testの情報が少なすぎる・・・
先日Duoling English Test(DET)を受験しましたが、とにかく情報が非常に少なくて困りました。
受験料が安くオンラインで受けられるDETは受験者にとってメリットが多いのですが、情報が非常に少ないのが難点。
練習問題は数えきれないくらい受験し、実際の試験は2回受験しています。その間試験結果が採点されない無効試験も経験しました。
私自身が受ける前に知っておきたかった情報を中心に、海外のサイトを含め今回徹底的にリサーチしたことをまとめました。
DETテスト問題の詳細や勉強方法、DETならではの試験対策方法について徹底的に解説した記事はこちら。
- DuolingoEnglishTestとは?
- DuolingoEnglishTestのメリットとデメリット
- DuolingoEnglishTestで無効試験を防ぐ方法
目次の気になる部分をクリックすることで飛ばし読み可能です。
Duolingo English Testの基本情報と特徴
DETとはDuolingoという語学学習アプリを運営するアメリカの企業によって開発された新しい英語能力試験です。
どのような点が新しいのか今までのIELTSやTOEFLとどう違うのか詳しくご紹介します。
総合的な英語力をはかるための試験
TOEFLやIELTSは、リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングと4つのパートに分かれた試験問題となっています。
TOEICにはスピーキングやライティングがありませんが、やはりリスニングとリーディングは分かれています。
一方DETは各設問に対してスピーキング+リーディングやリスニング+ライティングなど複数の英語力が求められます。結果はLiteracy(読み書き)、Comprehension(理解)、Conversation(会話)、Production(生産)の4つのスコアから総合スコアが計算されます。
Duolingo English Test各スコアの説明
- Literacy リーディング+ライティング
- Comprehension リスニング+リーディング
- Conversation スピーキング+リスニング
- Production ライティング+スピーキング
Duolingo english test受験に必要なもの
IELTSでは身分証明書としてパスポートのみ認められていますがDETでは、運転免許証なども許可されています。
DET受験に必要なもの
- 身分証明書(パスポート、運転免許証など公的写真付き身分証明書)
- パソコン(スマホでの受験不可)
- 安定したインターネット接続
受験中は誰かが部屋に入ってくることがないように注意してください
オンラインでどこからでも受講することが出来る
パソコンが安定したインターネットにつながる場所であればどこからでも受講することが出来ます。
IELTSなどは地方で開催される回数が少なかったり、試験会場まで時間をかけて行かないといけない人がたくさんいますがオンライン受験できるDETであればその心配はありません。
問題の難易度が人によって変わる
IELTSやTOEFLなどと大きく異なり、DETは受験者の英語レベルにより試験がどんどん難しくなるという特徴があります。
途中で問題が難しいと感じても焦らなくて大丈夫
むしろレベルが高いとAIに判断されたのだと思い、落ち着いて受験を続けましょう。
世界の名門大学も英語のスコアとして採用
日本では人気の高いTOEICは海外大学進学の際の英語力試験としては認められず、IELTSかTOEFLのスコアを求められることが多いです。
ところがDETのスコアは世界中の名門大学でも認められています。
アメリカのコロンビア大学やブラウン大学など名門のアイビーリーグでもDuolingo english testのスコアを受け入れています。
必要スコアは大学や学部により異なりますが平均120~130(IELTS6.5~7)必要な場合が多いです。
Duolingo English TestとIELTS Academicテストスコアの換算表
Duolingo English Test | IELTS |
---|---|
140~160 | 7.5~9 |
130~135 | 7 |
120~125 | 6.5 |
105~115 | 6 |
95~100 | 5.5 |
80~90 | 5 |
65~75 | 4.5 |
10~60 | 0~4 |
DETは受験者のスコアや他テストのスコアを参考に日々データが更新されているため、過去に換算表のスコアが変更されています。最新の公式サイトもご確認ください。
Duolingo English Testメリット
従来の試験と比べて異なる点の多いDETですが、メリットも非常に大きいです。
DETが画期的な試験と言われるメリット、従来試験との違いをご紹介します。
無料で何度も本番と同タイプの練習テストが受験できる
DETの公式サイトでは無料で何回も本番に近い試験を受けることが出来ます。
採点もしてくれるため予想スコアをみることが可能!
本番の試験はコンピューター(AI)と試験官によって採点されますが、練習問題はコンピューターのみで採点されます。
練習テストのスコアには多少の幅がありますが、スピーキングの能力が高い人であれば練習テストのスコアより高いスコアが出る可能性が高いです。
IELTSでも公式の模擬試験を受験できるところはありますが、1回5000円ほどかかります。
IELTSやTOEFLと比較して受験料が安い
IELTSやTOEFLを受験すると1回あたり25000円かかります。
その点DETであれば1回49ドル(約6500円)で受験可能!
為替の影響もありますが、基本的にTOEICより安いです。
また2回分のテストがセットになったものであれば1回あたり39ドルと更に格安となります。
※2回目の試験は21日以内に受験しなければいけないので購入の際は注意が必要です。
DETであればIELTSの4分の1の値段で受験できますね!
試験を途中で中止して受けなおすことが出来る
回数制限はあるものの、追加受講費なしで再受験が可能です。
回数制限には後述する無効試験の回数も含まれるため、あまりにも繰り返すのは注意!
調子が悪すぎて自信がない時だけの裏技として覚えておきましょう。
オンラインで24時間いつでも受験することが出来る
IELTSなどの試験は試験日が決まっているため急なキャンセルは基本的にできません。
DETであれば好きな時に好きな場所で受験することができます。
- 試験会場までの交通費がかからない
- 試験会場まで行く時間が節約できる
- 夜中でも受験することが出来る
仕事や家庭の都合でなかなか試験を受けられなかった人でも
自分のタイミングで受験できますね。
※DETは一度受験すると試験結果が出るまでは再受験できません。
※30日間で最大3回まで受験できます。
最短2日!試験結果が出るのが非常に速い
IELTSは受験結果が2週間~かかります。コンピューター版であれば最短5日で受験結果がわかりますが、コンピューター受験は会場が限られているというデメリットも。
その点DETであれば2日以内に試験結果を受け取ることが出来ます。
無効試験を含めて今まで何度かDETを受験していますが
毎回47時間くらいで試験結果を受け取ることが出来ました。
テスト時間が1時間と非常に短い
例えばIELTSの試験時間は約3時間で、それとは別にスピーキングの試験までは待ち時間があり、場合によっては別日にまたがります。
その点DETであれば必ず1時間以内にすべてのテストが終了します。
- 多忙で時間がとれない人も安心
- 長時間集中力が持たない人にもピッタリ
- 気軽に受験しやすい
自宅から受験できるため、往復の移動時間もゼロで済みます。
Duolingo English Testデメリット
メリットばかりのようにみえるDETですが、もちろんデメリットもあります。
DETは新しいタイプの試験であり、IELTSやTOEICなどと比較すると情報が非常に少ないです。
DET専用の日本人向け対策本もIELTSやTOEICと比較するとほぼゼロ。
(そもそも公式がDET向けの対策は推奨していません。総合的な英語力をのばせばスコアはとれる!とのこと。)
そしてオンラインのためカンニング防止対策が万全ですが、個人的にこれがDETを受験する最大のデメリットだと思っています。
デメリットやカンニング防止対策による無効試験、無効試験を避けるコツについて詳しく説明します。
無効試験となり結果が出ない可能性がある(経験アリ)
カンニング防止策として、DETの試験を受験している間はずっとカメラとマイクがオンになっています。
目線を下にずらしたり、画面外を見ていたと判断されて無効試験となる人もいるのでタイピング時以外は常に画面を見る癖をつけましょう。
キーボードとマウスは1つずつまでつなぐことはできますが、ダブルモニターなどは禁止です。
DETで禁止されている行為や無効試験になるのを防ぐコツなど詳細は下の章で詳しく説明しています。
Duolingo English Testで無効試験となるのを防ぐ方法(←クリックすると飛べます)
試験中にパソコンの入力モードが日本語入力になっていると予測変換入力を使ったと判断されてしまいます。
私自身の経験ですが、日本語入力となっているのに気づかず試験スタート。
試験開始後にすぐに直し、最後まで試験を受けました。
判定は無効試験。
あなたはテスト中に予測入力・校正ソフト・その他の補助プログラムを使用しています。この行為は禁止されています。再度テストを受ける前に、そのアプリケーション・プログラム・補助ツールを無効にするか閉じてください。
Duolingo English Test試験結果より
予測変換入力を使ったということで無効試験となり
その回はスコアが出ませんでした。
試験前に名前などの個人情報を入力する際に日本語モードを使った後、必ず英語入力に戻しておきましょう。
DETスコアでの出願は期間限定で受け入れている機関が多い
DETは、もともとIELTSやTOEFLなどの大勢で集まる対面の試験に代わるテストとして広まりました。
2022年現在DETのスコアをすでに受け入れていない教育機関や、期限付きでDETのスコアを受け入れていますと学校HPに記載しているところがあります。
希望の大学やカレッジがDETのスコアを受け入れているのか、もしも期間限定であればいつまで受け入れているのかは事前に要確認です。
英語のタイピングに慣れておく必要がある
英語でのタイピングに慣れていないとDETは非常に不利となります。
普段であれば迷わないようなスペルでも、タイピングとなると迷ってしまう。入力するのに時間がかかる。など人によってはコンピューター受験ならではのデメリットもあります。
試験中はメモをとることができないため、書いてスペルを再確認することが出来ません。
単語の勉強、英語ライティングの練習はWordなどを使うようにして
英語でのタイピングに慣れておきましょう。
オンライン英会話で積極的にチャットボックスを使って英語入力をするのもおすすめです。
Duolingo English Testで無効試験となるのを防ぐ方法
前述したとおりDETの鬼門ともいえる無効試験を防ぐためには押さえておきたいポイントがあります。
もし無効試験となってしまった場合でも、思い当たる節がなければ諦めずに問い合わせしてみましょう。
口コミでは、問い合わせ後に試験結果が認定された人もいるようです!
DET試験で禁止されていることや、無効試験となるのを防ぐコツ、私なりのアドバイスをまとめました。
Duolingo English Test 試験で禁止されていること
DET公式がはっきりと明示している禁止事項は以下の通りです。
- 受験中に他の人と話す
- タイピングの時以外に目線を画面からずらす
- 耳や目が髪の毛で隠れる(イヤフォンなどの使用防止)
- 顔をカメラ画面のフレーム外に出すこと
- メモをとること
- 予測変換入力を使用すること
- マウスのポインタをDET試験の画面外に出すこと
- SkypeやZoomなどほかのアプリを開きながら受験すること
1時間の試験中は誰も部屋に入ってこない静かな環境を作る必要があります。
小さなお子さんがいる方、ペットを飼っている方、誰かと同居している方は注意してください。
静かな環境の基準についてですが、私の場合は飛行機の音や近所の犬の鳴き声は問題ありませんでした。
DET無効試験にならないためのコツ
無効試験を何度も繰り返すと、受験料を再度払って受けなおす必要がある場合も・・・
対策は万全にしておくに越したことはありません
DETで無効試験となるのを避ける方法
- 髪は結び、心配な人はヘアピンでとめる
- スマホは電源を切るかマナーモードにしておく
- 試験中はDET試験のアプリだけ開く
- 考える時に目線をずらす癖がある人は練習時点で直しておく
知らないうちに別のアプリが起動していた!ということを防ぐためにも一度再起動してからDETアプリを開くのがおすすめ!
手間はかかりますが、再受験の手間を考えれば数分の我慢です。
個人的な経験ですが、ついうっかりやってしまったが結果は認定された私のミスは以下の通りです。
- 試験中につい画面に近づきすぎてしまい、顔が少しフレームからずれてしまった
- 手が当たりマウスのポインタがDET試験画面の外にはずれた(警告アリ、試験は認定されました)
まとめ
Duolingo english testは格安にオンラインで受けられる、とにかく画期的な試験です。
現在日本ではまだ情報が少ないですが、海外ではDET専用の対策サイトやYouTubeなどが多く作られており、これからさらに注目されることが予想されます。
Duolingo english testの試験対策はこちらの記事に詳しく解説しています。
独特な試験内容、それぞれの対策方法を詳細にまとめているので受験予定の方、興味のある方は必見です!